「ちくしょー

ふざけやがって...」という言葉を毎日のように発している。約十分坂を登り登校して自転車を置いた時、一時間目の授業終わり、古典のノートを見せてくれない松本に、なぜか1500メートルを己の限界の速さで走らされる謎の競技に、やっと昼休みに気の置ける友達と開く弁当箱にさえ。とはいえこの世界は畜生だしふざけているので、俺の言っていることは全く間違ってはいない。これだけここに書けないような嫌な事も経験してきた俺が予習を強制されてそんな仲良くないやつにノートを借りることを余儀なくされ、さらに放課後1500メートルも走らされるのは明らかにおかしいのだ。何が補習だ。体力テストくらいサボらせてくれ。こっちは後輩二人の前でゴール地点ゲボ吐き先輩になる所だったんだぞ。明日は400メートルだし。ふざけんな。頭がおかしいのか。400?そんなもので何がわかるんだよ。真面目に。人を苦しめるためだけに考えられた距離だろ。勝手に産み落とされてはみ出さないようにはみ出さないように生きてきた結果がこれかぁ。400メートル。俺が嘔吐するまでちょうどいい距離を探ってんのかよ、体育教師。俺がちょっと口をふにゃふにゃ動かしてたくらいでガム噛んでると疑いやがって。公衆の面前でデカい声で尋問されたらもう怒られたも同然だろ。噛んでたよガム。すいませんでした。ありえんほど恥かいたわ。ちくしょーふざけやがって...